久し振りにムービングモチベーターズをやった件

ムービングモチベーターズでチーム内での相互理解を促す。

久し振りにムービングモチベーターズをやった件

チームに新しくメンバーがジョインするということで、相互理解に重点を置いたワークとして、ムービングモチベーターズを企画しました。

ムービングモチベーターズとは

個人的に好きなアジャイルの価値観をベースに考えられたマネジメント概念であるManagement3.0のプラクティスの1つです。

Moving Motivators: A Management 3.0 Game
One of the easiest and definitely most fun ways to delve into intrinsic motivations is to play Moving Motivators. Find out more!

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プラクティスなどのHOW中心なのはこちらがオススメです。(こっちはHowだけあって導入がしやすいです。ムービングモチベーターズもこちらにあります)

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あるテーマに対して、10枚の価値観カードの中から優先順位を付け、どれがモチベーションに大きく作用するのかを表現するプラクティスです。

10枚の価値観カード

たとえば、「仕事に対するモチベーション」というテーマであれば、どの価値観が自分自身の仕事に対するモチベーションを高めてくれるのか優先順位を付ける形です。このカードを通して自己開示を行なうことにより、チームメンバー同士の相互理解を深め、より価値観レベルでの相手を理解/受容/尊重を行います。

今回のワーク

今回は1位と2位、そしてワースト(10位)を選ぶワーク構成にしました。

1位2位3位を選ぶ形でもよかったのですが、あえてワーストをピックすることで「あ、この人はこれは重視していないんだな」というのがわかり、より理解を深めると感じたからです。

構成

  1. テンプレにアイコンと1位と2位とワーストのカードをピックする
  2. グループ分け
  3. 「その順位をつけるに至った経験や価値観」を順番に話す
  4. 今選んだモチベーションが満たされているのか満たされていないのかをカードを上下に動かして表現する
  5. なぜ満たされているのか、なぜ満たされていないのか、だったり個人的に気になる部分を自由に深掘る

自分のムービングモチベーターズをふりかえる

昔との差分

前回やった時(1年前くらい)は以下でした。

  • 1位: ゴール
  • 2位:好奇心
  • 3位:受容

人生のゴールを強く明確に持っているため、仕事とゴールが直結しているかどうかがモチベーションの大きな源流になっていると思い込んでいました。(後述)

そして、その次に技術的な部分への好奇心や単純な知識への好奇心としての好奇心が2位として存在していて、その後に自分が自分でいられることの受容でした。しかし今回は大きく変わりました。

それはなぜなのでしょう。

現在へ至った理由

まず、1位が「関係性」になりました。

これは、「関係性」があまり良くない(もしくは存在していない)チームで働く機会があったからです。

今までは自分は「ゴール」と仕事が直結していればモチベーション高く働けると思い込んでいました。しかし、前述した経験を通して、まずはチームや組織との関係性がある程度築かれて質が高くないと「そもそもこの共同体/組織にコミットしたくない」という思考になるため、モチベーションが高まらないことをメタ認知しました。

関係性はプロダクトで言う「あたりまえ品質」であり、この品質が担保されて始めて顧客は価値を感じはじめるのです。

次に2位が「ゴール」になりました。

これは前回1位だったゴールがスライドした結果とも言えます。やはり自分の人生という限りある時間を使ってフルコミットしたいと感じられるコト、すなわち自分の人生のゴールと直結することに対してアクションを行えていると感じられることがモチベーションに繋がることが再認識できました。

そしてワーストは「地位」です。

自分は「ゴール」に向かってコミットできていて、「ゴール」が実現できれば地位はさほど重要じゃない(モチベーションの源流にはならない)と考えています。

どんなに地位が高くなろうが、どんなに認められる地位に立とうが、自分の目指すゴールと違う方向だったり、全く関係ないことであったら空虚です。

自分自身のリフレクションにもなる

ムービングモチベーターズは相互理解にもなる上に、「自分のモチベーションはここに影響されているんだな」ということのリフレクションにもなるツールです。

相互理解をする中で、自己との対話によって内省を促し、その過程で自分以外の人がどのような価値観をもとに仕事をしているのかを知ることにより、他者性を認知して、より尊重できるようになります。

ぜひ、みなさんも1人でもチームでも取り入れてみてください。